書名 西鶴 闇への凝視
綱吉政権下のリアリティー
著者 有働 裕
本体価格 4000円
ISBN978-4-8382- 3279-6
発行年月 平成27年4月
判形・製本 A5判・並製・296ページ
在庫情報

仁政の世に生じている様々なほころびに作家ならではの方法で対峙しようと試みる作家西鶴のまなざしの先にあったものは…

【目次】
序 章 伴山と芭蕉の旅路―元禄期の「国家」のありさま―
第T部 「仁政」の闇を読み解く
第一章 『本朝二十不孝』が描いた闇―諸国巡見使と孝子説話―
第二章 為政者が「孝」を詮議する時―『本朝二十不孝』巻四の四における不孝―
第三章 長男を圧殺した「孝」―『本朝二十不孝』巻二の四に描かれた「家」―
第四章 怪異に興じる「世の人心」―『懐硯』巻一の一「二王門の綱」に描かれた鬼―
第五章 詐欺僧と国の守の対決―『懐硯』巻四の五「見て帰る地獄極楽」の素材と伴山―第六章 共鳴しあう当代説話―伴山の存在と『懐硯』の世界―
第U部 西鶴の「はなし」とその方法
第七章 『暗夜行路』を出発点として―近現代における『本朝二十不孝』の読み(一)―第八章 『本朝二十不孝』は「戯作」なのか―近現代における『本朝二十不孝』の読み(二)―
第九章 ポリフォニックな「はなし」の世界―近現代における『本朝二十不孝』の読み(三)―
第十章 リアリティと「西鶴らしさ」―近現代における『懐硯』の読み(一)―
第十一章 伴山と西鶴の距離―近現代における『懐硯』の読み(二)―
第十二章 伴山という方法―近現代における『懐硯』の読み(三)―
終 章 「仁政」の闇を見つめる―現代において「西鶴を読む」ということ―



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